ふるさと塾印
華青池

〜  旅の二日目  その三  〜
 

華青池は有名な温泉

  748年、唐の玄宗の時代、ここに宮殿を造りその周りに城を築いた。
  玄宗は毎年、楊貴妃を連れてここで冬を過ごし、湯浴みをしたという。

  苑の入口には、当時の王族の饗宴の様子が描かれた大きな壁画が残されている。

 

楊貴妃の姿

  絶世の美女と讃えられる楊貴妃の姿を描いたものは少なく、円内が楊貴妃だろうということである。

 

精緻な造花

  梅の花が満開だとカメラに収めて近づくと、一枝一枝の花や蕾は造花だった。

  第一級の観光地の入口に造花とは驚いたが、丁寧に結びつけて一本の木ごと満開の梅に仕立てるその根気にも恐れ入った。

 

楊貴妃像と苑内

  華青池と名付けられた由来は、この池であろう。
  苑内には地形を生かして寺院や四阿、郭が連なっている。

 

楊貴妃が使った浴槽

  現存する建造物では、ここもひとつのハイライトであろう。
  中国の観光者もカメラを向けている。

 

一幅の絵

  我が国では、吉野ヶ里の頃よりちょっとだけ後のこと。
  その建造物がこうして残っており、しかも、どこにカメラを向けても中国独特の一幅の絵となる。

 

蒋介石の間

  ここは近世の歴史でも有名になる。
  1936年、共産軍討伐のため西安にあった蒋介石が、張学良のために幽閉された西安事件を機会として、国共再合作が成立し、中国の強力な抗日態勢が整っていくのだが、蒋介石が監禁された「五間家」がここである。

 

 

〜  旅の三日目  その一  〜
 

大雁塔

  652年、唐の高宗の゛時代に建てられた。
  高さは 64m、全部で七重あり、四角形の錘状を呈し、黒い煉瓦で築いた楼閣式の塔で、中国的な特徴と時代の風格があり、古風、素朴な仏教建築芸術の傑作である。

 

多くの参拝者

  独特の香りの線香の煙と真っ赤な蝋燭が、中国の寺院を象徴する。

 

祈りを捧げる仏僧徒

  おごそかな読経の声に誘われて堂内をのぞくと、多くの僧が祈りを捧げていました。

  フラッシュを停めて、敬虔な現場を一枚!

 

寺院の前の広場

  一歩、寺院から外に出ると、民衆が集まる娯楽の広場でした。

  正月の凧揚げが主流ですが、お祭りの露店のような賑わいです。

 

広場の芸術家

  いろんな商売をする人がいましたが、この人は珍しい指先での書家です。

  一番の人垣ができていました。

 

 

 
碑林博物館

  古都西安にふさわしく、漢の時代からの公文書保存の目的で、837年〜1090年にかけて集められた、いわば当時の図書館である。

 

石碑の林立

  漢、随、唐、宋代に至る歴代の名筆を刻んだ、1,095基の石碑が林立している。
  それぞれお堂や書庫に保存・陳列されているが、名筆の書体も、石に刻めば、確かに虫にも囓られないだろうと、感心!

 

書家にとっては…

  篆書、隷書、楷書、行書、草書…

  書家にとっては、夢の中だろう…聞いたことのある書家の名や論語の訓戒が溢れている。
  ここでの拓本は、まさに本物だ!