ふるさと塾印
'02-winter

'02-winter

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季節
タ イ ト ル
掲載 期日
平和への希求(いのり) ’02. 3.10
おだやかな微笑 ’02. 2.19
我が国三番目の大楠 ’02. 2. 3
ホーズをとる白いカラス ’02. 1.26
小正月のモグラ打ち ’02. 1.14
山本常朝先生垂訓碑 ’02. 1. 9
2002年新春バージョン ’02. 1. 1

 
お急ぎでない方は

 
3/10 掲載 A WEEK-SHOOT JPG   
乙女の涙
 
平和への希求(いのり)
  覚えていますか?  昨年 9月の同時テロ事件の追悼集会での写真を!
  共同通信提供の乙女の瞳に盛り上がる涙と群衆のうつろな眼差しを、21世紀に残る写真として、皆さんにお知らせしましたが、著作権を気にしてすぐに閉じたのでした。
  アメリカの旅でニューヨーク入りしたその夜に、目抜き通りのビルの壁面一杯にその写真を発見しました。民家の庭先に、走る車に、まだ星条旗は掲げられていましたが、着実にアメリカは事件後の安定に向かっているようです。
  …もう著作権を気にせずに、この写真を掲載することができます。今回の旅の報告は、「平和への希求」として掲載しました。
  併せてご覧ください!
( 3/ 6 ブロードウェイ街にて)
 
2/19 掲載 A WEEK-SHOOT JPG   
兵馬俑坑の実物たち
 
おだやかな微笑
  1974年 3月、秦始皇(紀元前 259〜210年)の陵墓の東 1.5qの荒地で井戸を掘っていた農民の楊さんは、幾つかの陶俑(人形)の破片を発見し、地元の博物館に持ち込んだ。
  …田舎では想像もつかなかった大発見は国家的な調査によって、現在、三つの俑坑が確認され、実物の人馬と等身大の陶俑8,000体が発掘、展示されています。
  「秦始皇帝・兵馬俑と西安4日間の旅」に参加してきました。念願の現場にズラリと並んだ兵馬の群像は、まさに壮観でした。目測 170mのドームで覆い、自然光のもとに蘇った兵馬は2,200年前のすべての文化を物語っています。
  国内での展示会では、その執念に心の震撼を覚えたものですが、現場での兵士はおだやかな微笑をたたえています。それはたぶん、地上の平穏生活を念じていたからなのでしょう…。
( 2/16 西安・兵馬俑博物館にて)
 
2/ 3 掲載 A WEEK-SHOOT JPG   
武雄市川古の大クス
 
我が国三番目の大楠
  佐賀県の各地に楠が栄えていたことは肥前風土記によっても知られていますが、その最大のものが武雄市川古(かわこ)の大クスです。
  日本では、鹿児島県蒲生のクスと、静岡県伊豆佐和気神社のクスに次いで三番目の巨木になるそうです。
  樹齢三千年の威風をもって、悠久の時を経て栄枝を伸ばすこの大楠公園には、最近地元の物産館ができてカラクリ人形が人気です。

  このカラクリ人形パラノマは、近くの黒髪山に棲んで村人を困らせた大蛇を、鎮西八郎為朝が得意の弓で退治する物語で、地元の皆さんが声優となって演じているのです。

( 2/ 3 武雄市川古の大楠公園にて)
 
1/26 掲載 A WEEK-SHOOT JPG   
勝ち勝ちと鳴くカチガラス
 
ホーズをとる白いカラス
  web友のデジカメの練習に、佐賀市内の案内を兼ねてつきあいました。神野公園では、カササギ(佐賀弁ではカチガラス)がポーズをとって迎えてくれました。公園のお客さんに慣れているのか、こんなに近くで撮影できたのは初めてでした。
  「大辞林」に、かささぎ…スズメ目の鳥、全長約45p。腹・肩・翼の先が白く他は黒く、尾は長くて緑黒色。樹上に小枝で大きな丸い巣を作る。
  日本へは16世紀末頃朝鮮から持ち込まれたとされ、筑紫平野で繁殖し、天然記念物に指定されている。…とあります。
  玄界灘に面する侵攻基地、名護屋城に持ち帰り、カチカチという鳴き声が縁起がいいと秀吉を喜ばせたという話も、本当かもしれませんねぇ。
( 1/25 佐賀市・神野公園にて)
 
1/14 掲載 A WEEK-SHOOT JPG   
厳木のモグラ打ち
 
小正月のモグラ打ち
  正月15日を小正月、前夜を十四日年越しというそうです。一連のお正月の行事もこの小正月で一段落です。
  厳木(きゅうらぎ)町で、子ども達による「モグラ打ち」を見かけました。本当に嬉しくなって、車を停めてスナップしました。
  生竹を芯にして稲藁を巻き付け荒縄で縛った「モグラ打ち」で、「14日、15日のモグラ打ち〜」などと称して子ども達が家々の庭や畑を叩いて廻ります。
  この行事は、九州各地に伝わっているようで、僕の小さい時も近所の長老に教えてもらってモグラ打ちをつくることや、お年玉やお餅を貰うことが嬉しかったものです。
( 1/13 厳木町厳木集落にて)
 
1/ 9 掲載 A WEEK-SHOOT JPG   
葉隠発祥の地の垂訓碑
 
山本常朝先生垂訓碑
  年も改まり、新たな緊張感を得たいと佐賀市郊外の「葉隠」発祥の地を訪れました。
  木立に包まれた静寂の中に、苔むした石段には冬には珍しい木漏れ陽が射していました。 「葉隠の道しるべ」のページ取材以来のことです。

  元禄13(1300)年、山本常朝は佐賀藩 2代藩主鍋島光茂死去のため落髪出家して、ここに「朝陽軒」と称する庵をむすび隠棲していたのでした。
  それから10年を経て同藩士田代陣基が自己修養のため、ここを訪れ教えを請い、7年にわたってその教訓を中心に筆録したのが 「葉隠」11巻なのです。

( 1/ 9 大和町・黒土原にて)
 
1/ 1 掲載  A WEEK-SHOOT JPG 
和洋のバルーン対比
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明けましておめでとう!

  21世紀の2年目2002年の幕開けです。
   開設以来、5年目に入った【ふるさと塾】は、昨年60,000カウントを達成し、新たな読者にもご参加いただきました。
  昨年 2月には、秋田県西木村の伝統行事「紙風船揚げ」に参加して素朴で平和な日本を体感することかできましたのに、11月の佐賀国際バルーンフェスティバルでは、ニューヨーク市民へのエールを送る事態となったことは残念なことでした。
  ただそれだけ「地球は狭くなった」とも言えるでしょう。インターネットの普及も相まって、人と人とのふれあいは更に広まり深まることになると思います。  今年こそは、本当に平和で活気あふれる年になるように、皆さんと祈念するとともに行動してまいりたいと考えています。

( 1/ 1 2002年新春バージョンより)
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