季節 | |||
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鹿の子百合の季節 | ’08. 8. 8 | ||
色づき始めた葡萄 | ’08. 7.19 | ||
今年の梅雨 | ’08. 6.24 | ||
ホタルの乱舞 | ’08. 5.28 |
「土用百合」や「七夕百合」とも呼ばれ、和名は花弁に鹿の子模様の斑点があることからだそうですが、名前のとおり可憐で優雅な姿です。 どこにでもあると思っていましたが、意外にも絶滅危惧II類(環境省レッドリスト)に昨年8月にレッドリストされているようです。
カメラに収めている姿を見ていたのでしょうか、その後、親父がぼそっと呟きました。「あの百合は、俺がこの家に来るときに実家から持ってきたのだ…」と。 |
それにしても、今年の梅雨は珍しく本格的で、よく降ります。 6月19日には、松浦川の源となる黒髪山地方では時間雨量50o、累計雨量150oを超える集中豪雨だったようで、村のシンボルとも言える「いかだ橋」が流失してしまいました。村中の人が確かめに押し掛けて、有線放送で「近づかないで」と2度も注意する程でした。 また、その雨のせいでしょう、元の小学校のグランウンドの中央にポッカリ穴が開きました。駆けつけてみると、僕が高学年の頃に拡張された際のお隣の水田との用水路が真ん中を横切って残っていたのです。そんなこんなで、人騒がせな今年の梅雨空です。 |
宣伝されていた市民吹奏楽団の演奏は終わっていて、道路に沿って配置された竹灯篭を頼りに小川のせせらぎの音の方に目を向けると、か細く光る蛍の群がいました。二、三十匹くらいのホタルが思い思いに漂っているのですが、圧倒されるような数でもなく、かえって幻想的に見えました。 (写真は、数枚の合成です) こうなるまでには、地元住民の方が十数年前から、餌やりや田畑での減農薬などに取り組み、ホタルが育つ環境を整備されてきたのだそうです。 いつかはテレビで、アイガモによる自然農法を通じて農村環境を守る取り組みが紹介されていましたが、ハード面の整備や観念的な必要性よりも、動物や生物、植物を通じての共生こそが、田舎に住む人々自身の中に「自分の土地への愛着」が根付くのではないかと考えたことでした。 今年は無理でも、今から「ホタルに教わる村づくり」を提唱しなければと思わせられた初夏の入りです。 |