ふるさと塾印
'11-Spring

'11-Spring

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季節
タ イ ト ル
掲載 期日
高伝寺の涅槃図   ’12. 5. 1
夜桜のテストラン   ’12. 4.24
西相知の一本桜   ’12. 4.11

 
お急ぎでない方は

 

 
5/ 4 掲載       A WEEK-SHOOT JPG   
 

高伝寺の涅槃図

  佐賀・高伝寺の涅槃図が、九州国立博物館で2年間の修復を終えて公開されているというので出掛けた。たて15.2mよこ6.2mの国内最大級のサイズだから、お堂に据え付けられた巻き取り機のうち一部しか観れないが、中空に満天の月が輝き娑羅双樹の下に釈迦の入滅を惜しむ僧や天女や弟子たちの他、駆け付けた龍や鳳凰、象や牛馬、虎や山羊、いろんな鳥などあらゆる動物たちの嘆き悲しむ姿が見てとれる。鬼までもが涙を流している。    全体図はこちら
  この涅槃図は、京都・東福寺に伝来するものを鍋島三代藩主の時に写されたもので、その制作の経緯は『葉隠』に記されているそうである。
  高伝寺は今から450年前に建てられた曹洞宗の古刹であり、お寺では、この涅槃図をそのまま観覧できるような「大涅槃塔」の建設計画があるようで、多くの人がもっと身近にこの巨大仏画を鑑賞できるようになればいいなと思ったところでした。

( 5/ 1 佐賀市の高傳寺にて)
 

 
4/24 掲載       A WEEK-SHOOT JPG   
 

夜桜のテストラン

  二週続けて西相知駅前の桜シリーズです。先週の一本桜がすっかり葉桜になって、次は、その横に並ぶ12本の八重桜が満開の時季になりました。
  樹齢は50年ほどになるのでしょうか、見事なピンク色にふっくらと膨らんだ花房がこぼれんばかりの色香を競っています。その艶やかさに誘われたのか、隣の博美君が「夜間照明をやってみよう!」、三台の発電機を据え付けて試してみたようです。暗闇に浮かぶ満開の花群は見事です。
  「昨夜は、区長さんが『こりゃ見事じゃけん、来年はなんとか考えんといかんねぇ』と言いよらしたばい」とテストランに挑戦した博美君も自慢げでした。確かに、時ならぬ明かりに誘われて、道行く人が三人、五人と寄ってきます。
  和田山橋の街灯がぼんやり滲んで一層際立つ花枝に見惚れた、家族連れでの「夜桜見物」でした。

( 4/24 八重桜の時季を迎えた西相知駅にて)
 

 
4/11 掲載       A WEEK-SHOOT JPG   
 

西相知の一本桜
  遅かった桜の季節も過ぎようとしています。
  この時季に満開を迎えるのが西相知駅の一本桜です。村では、岸岳山を一巡する農免道路沿いに世帯毎の名札をつけて桜の苗木を稙え毎年下草を刈って育ててきましたが、その木も大きくなって見事な桜並木となっており、『ウォーキングロード』として売り出そうかとの話が出ています。
  …それは兎も角、私は駅前のこの一本桜がお奨めです。山の桜が終わる頃、若葉とともに花の時季を迎えるこの桜は、遠くから見ると葉っぱとともに薄みどりのこんもりとした花の塊に盛り上がります。
  4年前にもこの桜を撮りましたが、名前を知りたいと検索を重ねた結果、『大島桜』ではないかと考えています。桜図鑑での花弁や樹勢のの特徴から、どうしてここに咲いているのかロマンを感じるからです。
  この若葉の塩漬けは桜餅を包むのに使われ、おもに西伊豆でつくられているそうです。
( 4/11 西相知駅にて)
 

 

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