『牛丼』の話

　１３年前の１０月２０日のことです。

　結婚式を終えて飛行機で上京したのはいいのですが、出発前に伯父が、全日空関連の会社に

勤める従姉妹２人を羽田までお祝いに行かせるから、到着ロビーで待っていてくれと言うので、

午後７時半ころまで１時間以上待っていたのですが、従姉妹達は一向に現れません。

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　しかたがないので秋田の伯父に「これ以上は待てない」旨の電話をして、小伝馬町のホテルに

向かいましたが、晩御飯を食べようにもホテル周辺にはろくなレストランはなく、

他へ行くにも時間は遅く…ふと見るとと前方に吉野家が…。

　記念すべき最初の夕飯は、『牛丼』に決定したのでした。

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　あとから判ったことですが、従姉妹の姉のほうが当時、自分の離婚問題で相当悩んでおり、

他人のお祝いどころではなかったのでした。

　そーゆー訳で、我家では毎年結婚記念日には『牛丼』を食べながら、あの世にいる伯父に

恨み言を言いつつ当時を懐かしむ日になっているのです。

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　…　ちゃんちゃん！。