葉隠は儒教と仏教の影響を大きく受けていると言はれ、一行一行に 古人の深い知恵と愛情が宿り、またなまなましい感情が脈うっている。
その内容は歴史、哲学、倫理、文化、教養、史蹟、伝説、実話、逸事、 和歌など、重要かつ学習に役立つものが多く収録編纂されている。
巻三以降は藩主の言行、説話、史伝のほか、 一般の武士達の様々な喜怒哀楽の記録などが多い。
赤穂浪士の批判、上役や部下の扱い方、酒の飲み方、宿に着いたら緊急の出口を識るべきとか、 人の中でのあくびの止め方に至るまで日常生活上の心得も数多く、現代社会にそのまま相通じる内容を 含んでいる。
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